原型師というものは文字通りモノゴトの原型を作る者のことです。それは主に模型やフィギュアのおおもとの形を作り出す人にあてられる言葉ですが、私の場合は立体造形物にとどまることなく、立体と平面、有象無象の区別なく自由に表現したいというワガママな思いと、表現されるものはそれを基にして生まれる商品のあくまで原型でしかないという少し自嘲の思いをこめて、「原型師」を名乗らせていただいている次第です。

その原型師が新たなる“素材”として選んだのが「BallPython」。様々なバリエーションを持つこの素材をあるときは絵で、あるときは造形物で表現してみようと思っております。そしてそれを得る機会を与えてくださった「Bp・Supply」とのセッションが今回実現いたしました。 “古の神の名を継ぐ小さき巨竜” をどう意匠せしめるのか、なにより楽しみなのは当の私なのであります。

                       アクアプラント代表 ・ 原型師 / 守亜 和由紀